
すずらん教会では毎月、季節やイベントに合わせて掲示板が更新されます。今月は、2024年パリ五輪がモチーフになっています。
「こういうわけで、このように多くの証人たちが、雲のように私たちを取り巻いているのですから、私たちも、いっさいの重荷とまつわりつく罪とを捨てて、私たちの前に置かれている競争を忍耐をもって走り続けようではありませんか。」
二千年ほど前に、使徒パウロはへブル人へこのような言葉を書き送りました。他にも、使徒パウロがアスリートのトレーニングにクリスチャンの生活を例えることで、信仰の道を真剣に歩み、成長し、神の目的を果たすための熱意と覚悟を励ました例がいくつもあります。それは一体なぜでしょうか?
まず、クリスチャンの生活とは信仰の道を歩むことですから、競争の道を走るアスリートに似ています。選手がトレーニングや競技で目標に向かって努力し、忍耐強くそれを続けるように、クリスチャンも、目標に向かって進み、困難や試練に耐え忍びながら成長していく必要があります。
さらに、アスリートは最大限のパフォーマンスを引き出すために、重荷となるようなものは一切捨てます。同様にクリスチャンも罪や世の重荷を捨て、信仰の歩みに集中することで、クリスチャンは神様の御心に沿った生き方ができるのです。
そして、アスリート、特に五輪選手は、競技においてメダルや栄冠を勝ち取るために競い、競争を楽しんでいます。クリスチャンも、信仰の競争において、神からの賞として与えられる栄冠を目指し、他のクリスチャンとともに走り続けることで成長とともに喜びも見出すことができます。
使徒パウロはアスリートの特徴をよく理解し、二千年前を生きたクリスチャン、そして現代を生きる私たちを励ますために、その知識を活用しました。人生の最期に近づいていたパウロは、この言葉を残しています。
「私は勇敢に戦い、走るべき道のりを走り終え、信仰を守り通しました。今からは義の栄冠が私のために用意されているだけです。科の日には、正しい審判者である主が、それをわたしに授けてくださるのです。私だけではなく、主の現れを慕っている者には、だれにでも授けてくださるのです。」
共に神様の競争を走る、アスリート仲間になりませんか?